令和3年度第4回定例講座「大山絶景物語」

10月6日(水)今期の第4回定例講座が開かれました。会場はいつもの大山コミセンを離れ、下池近くの鶴岡市自然学習交流館・ほとりあの2階です。ほとりあ館長の富樫均さんによる、「大山絶景物語」と題したお話で、約30名の会員が参加しました。
大山は高舘山を背景にし、ラムサール条約の指定地で、ハクチョウの飛来地である上池・下池などを取り囲む、庄内平野でも特に恵まれた景観の中にあります。
高舘山からの庄内平野の眺めは、山形県眺望景観資産 第6号に指定されています。この景観がどのようにして出来たのか、地質学的な視点を踏まえて講演していただきました。
高舘山の保水力の高い地質に蓄えられた水が、あちこちの湧水ポイントから浸みだして、ブナの極相林など豊かな自然景観をつくりました。それに人の手が加わり、上池・下池・都沢湿地周辺の湿地環境が生まれます。
また大山は、庄内平野の中でも最後(4000から5000年前)まで海が残ったため、特に低湿な平野環境になりました。こうした自然景観と文化景観の融合により、大山の絶景が形成されたということです。さまざまな角度から地元の良さを改めて見直す、とても有意義な時間となりました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました