186年の時を超え、天保義民たちの声に耳を傾けた一日──大山文化財を愛する会「現地研修I」レポート
大山文化財を愛する会(会長・國井美保)は、令和8年6月25日、遊佐町および大山地区を巡る現地研修「天保義民探訪の旅」を実施いたしました。監修には酒井神社宮司の菅原光彦氏を迎え、参加者30名が大型バスで庄内藩三大事件のひとつ「天保義民事件」の足跡をたどりました。
天保義民事件は、今から186年前の江戸時代後半に庄内地方を大きく揺るがした出来事であり、その4年後に起きた大山騒動にもつながる歴史的な転換点として知られています。今回の研修では、当時のご先祖様たちがどのように考え、どのように行動したのかを、現地の資料や専門家の解説を通じて深く学ぶ機会となりました。
朝8時、大山コミセン駐車場を出発した一行は、まず荘照居成神社の境内施設を見学。続いて伊藤眞垣氏による「矢部定謙(江戸町奉行)について」の講話に耳を傾け、事件の背景にある人物像への理解を深めました。その後は玉龍寺へ移動し、遊佐町立図書館の斎藤守敏館長による解説を受けました。
昼食では漁師飯番屋にて地元の味を堪能し、午後はいろは蔵パークを買い物したのち、椙尾神社直会殿へ。ここでは酒井神社宮司・菅原光彦氏による解説に加え、郷土史家の杉原丈夫氏による講話「天保義民顛末」が行われ、事件の全体像がより鮮明に浮かび上がりました。
参加者からは、天保義民に沿った内容の濃い研修旅行となり、現地でしか得られない深い理解が得られたとの声が寄せられています。特に印象的だったのは、杉原丈夫氏の講話のあとに改めて「夢の浮橋」を目にした瞬間です。当時の情景がまざまざと目に浮かぶようで、天保義民についての理解がさらに一段と深まったといいます。
歴史の教科書には載らない、地域に息づく記憶と物語。今回の研修は、参加者一人ひとりがご先祖様たちの選択と行動に思いを馳せる、貴重な一日となりました。大山文化財を愛する会では、今後もこうした現地研修を通じて、地域の歴史と文化財を次世代へと伝えていく活動を続けてまいります。






























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