令和6年度公開講座「庄内地方を襲った大地震と大津波の不思議」

11月23日(土)大山コミセン大ホールで、今年度の公開講座が開かれました。

今年は新潟地震(1964年6月16日)発生から、満60年になります。そこで「庄内地方を襲った大地震と大津波の不思議」と題して、元ほとりあ館長、高館山周辺の歴史と文化を知る会会長の遠見昌圀氏に講演していただきました。

新潟地震は新潟県内に大きな被害を与えただけでなく、隣接の庄内地方でも顕著な被害がありました。庄内平野は縄文時代には浅い海の底で、特に大山地区は最後まで海が残ったために、地盤が軟弱だといわれます。庄内での主な被害は、死者9名、負傷者91名、全壊家屋486戸、半壊家屋1,189戸、鼠ヶ関で約4メートル、加茂で2メートルの津波が観測された、などです。

講演では平安時代の出羽地震(850年)までさかのぼり、記録のある庄内の地震についてお話しいただきました。特に新潟地震は当時の写真も豊富に紹介されたので、参加者のほとんどが新潟地震を直接経験しているだけに、感慨深げに熱心に聴講する姿が見られました。

今年は元日の能登半島地震から、自然災害が続いています。日頃から災害への備えが大切と、あらためて考え直した次第です。

これで大山文化財を愛する会の今年度予定行事は、すべて終了しました。

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